雨後
 
             
   
             
  画寸:35×28.5cm 額寸:56×44cm
技法:シルクスクリーン 27版34度摺り ベラン・アルシュ紙
部数:180部
サイン:左下に画室印章
年代:1987年

ぼやっとしている印象な割には実はコントラスト強めな牛島憲之。
何を描いても穏やかな雰囲気を醸し出す魅力があります。

こちらの作品は今はなきフジ・グラフィックスで制作された一枚。
左下に摺り師の名前が入っております。
木版で画面外に摺り師や工房の名前が入っていることは普通ですが
シルクスクリーンで、しかも画面に入っているのはこの方以外に見たことないです。
それだけしっかりとした技術の自信と責任を持たれていたのではないかと思っています。

この楚山俊雄氏は平山郁夫作品なども手掛けておりまして
美術業界に入ったばかりの頃、上司に「この名前、誰の?」と聞いた思い出が懐かしい。

シルクスクリーンは本人が作ってないじゃんみたいな意見も聞くのですがー

牛島憲之みたいな画風を各色に分解して版を作って摺る順番を考える。
これをグラフィックソフトもAIもない昭和の時代にやれてしまうのすごくないですか!
この作品で使われているかは知りませんが、
1つの版に2色の絵の具を流して摺る技法などもありまして
江戸の浮世絵然り、日本人の版画の技術はとち狂っているのです。

こちらの作品は布マットの高級仕上げ、シミもなく状態良好
金縁額にも傷がなく、保管されていたのではないかと思います。
マットと作品の色見に合わせたらマージンが青みがかってしまいましたが普通に白いです。
※撮影方法を変更した1枚目で失礼いたします。